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確率★★★高校数I・A九州大学対策

さいころの目の積と3の剰余

by 匿名ユーザー

問題

1個のさいころを繰り返しnn回投げ、出た目を順にX1,X2,,XnX_1, X_2, \ldots, X_nとする。これらの積をPn=X1X2XnP_n = X_1 X_2 \cdots X_nとする。

(1) n=2n=2のとき、P2P_2を3で割った余りが0,1,2となる確率をそれぞれ求めよ。

(2) 自然数nnに対し、PnP_nを3で割った余りが0である確率をpnp_nとする。pnp_nnnの式で表せ。

(3) nnを2以上の整数とする。「PnP_nを3で割った余りが1である」という事象をAA、「X1=1X_1=1である」という事象をCCとする。条件付き確率P(CA)P(C\mid A)を求めよ。

解答

(1) 余り0となる確率: 59\dfrac{5}{9}、余り1となる確率: 29\dfrac{2}{9}、余り2となる確率: 29\dfrac{2}{9}

(2) pn=1(23)np_n = 1-\left(\dfrac{2}{3}\right)^n

(3) P(CA)=14P(C\mid A) = \dfrac{1}{4}

解説

さいころの目1~6を3で割った余りは順に1,2,0,1,2,0であり、余り0の目は{3,6}、余り1の目は{1,4}、余り2の目は{2,5}で、それぞれ確率13\frac13ずつ出る。

PnP_nを3で割った余りが0,1,2である確率をそれぞれpn,qn,rnp_n,q_n,r_nとし、P0=1P_0=1(空の積)としてp0=0,q0=1,r0=0p_0=0,q_0=1,r_0=0とする。n1n-1回目までの積の余りがiiのとき、nn回目に余りjjの目が出ると新しい積の余りはijmod3ij\bmod3になる。特に余り0が一度出ると以後ずっと余り0(吸収状態)。余り1の目が出ると積の余りは変化せず、余り2の目が出ると余り1と2が入れ替わる(2×1=2, 2×2=412\times1=2,\ 2\times2=4\equiv1)。よって pn=pn1+13qn1+13rn1,qn=13qn1+13rn1,rn=13qn1+13rn1.p_n=p_{n-1}+\frac13q_{n-1}+\frac13r_{n-1},\quad q_n=\frac13q_{n-1}+\frac13r_{n-1},\quad r_n=\frac13q_{n-1}+\frac13r_{n-1}.

(1) n=2n=2: p2=1(23)2=149=59p_2=1-\left(\frac23\right)^2=1-\frac49=\frac59(少なくとも1回余り0の目が出る確率として直接計算可)。 q1=r1=13q_1=r_1=\frac13q0=1,r0=0q_0=1,r_0=0を代入)なので q2=13(q1+r1)=1323=29,r2=29q_2=\frac13(q_1+r_1)=\frac13\cdot\frac23=\frac29,\quad r_2=\frac29。 検算:59+29+29=1\frac59+\frac29+\frac29=1

(2) qn,rnq_n,r_nの漸化式は対称なので、q1=r1=13q_1=r_1=\frac13よりn1n\ge1で常にqn=rnq_n=r_nが成り立つ。このとき qn=13(qn1+rn1)=23qn1(n2)q_n=\frac13(q_{n-1}+r_{n-1})=\frac23q_{n-1}\quad(n\ge2) より、qn=13(23)n1q_n=\frac13\left(\frac23\right)^{n-1}n1n\ge1)。よって pn=1qnrn=12qn=123(23)n1=1(23)n.p_n=1-q_n-r_n=1-2q_n=1-\frac23\left(\frac23\right)^{n-1}=1-\left(\frac23\right)^n.

(3) AA: Pn1(mod3)P_n\equiv1\pmod3P(A)=qn=13(23)n1P(A)=q_n=\frac13\left(\frac23\right)^{n-1}

CC: X1=1X_1=1(余り1の目)。X1=1X_1=1のとき PnX2Xn(mod3)P_n\equiv X_2\cdots X_n\pmod3 なので、CAC\cap A が起こるのは「X1=1X_1=1」かつ「X2,,XnX_2,\ldots,X_nの積が3で割って1余る」ときであり、後者の確率は(n1)(n-1)回の同様の試行でのqn1q_{n-1}に等しい(n2n\ge2なのでn11n-1\ge1)。 P(CA)=16qn1=1613(23)n2=118(23)n2.P(C\cap A)=\frac16\cdot q_{n-1}=\frac16\cdot\frac13\left(\frac23\right)^{n-2}=\frac{1}{18}\left(\frac23\right)^{n-2}.

よって P(CA)=P(CA)P(A)=118(23)n213(23)n1=16(23)1=1632=14.P(C\mid A)=\frac{P(C\cap A)}{P(A)}=\frac{\frac{1}{18}\left(\frac23\right)^{n-2}}{\frac13\left(\frac23\right)^{n-1}}=\frac16\left(\frac23\right)^{-1}=\frac16\cdot\frac32=\frac14.

これはnnによらず一定の値14\frac14である。

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